「本当に悔しい終わり方です」――。
DeNAベイスターズ主力の佐野恵太外野手が、クライマックスシリーズ(CS)敗退の夜、静かにそう語りました。
17日に行われた阪神とのファイナルステージ第3戦でチームは0―4で敗戦。阪神の3連勝でCS敗退が決定しました。
三浦監督の退任が決まる中、主将として戦い抜いた佐野の言葉には、悔しさと感謝の思いが滲んでいました。
試合の概要と敗戦の瞬間
10月17日、甲子園球場で行われた「JERA クライマックスシリーズ・セ ファイナルステージ」第3戦。
DeNAはリーグ王者・阪神に0―4で敗れ、ファイナルステージ3連敗(アドバンテージ含む4敗)でシーズンを終えました。
佐野は「4番・外野」でスタメン出場するも、4打数無安打。試合後は言葉を選びながら、「ちょっと終わったばかりで頭が回っていない」と振り返り、深い悔しさを滲ませました。
三浦監督への思いと“申し訳なさ”
今季限りで退任する三浦大輔監督の下で主将を務めた佐野。
「本当に悔しい終わり方。あれだけお世話になって申し訳ない」と語る姿には、監督への深い敬意と責任感がにじみ出ていました。
三浦監督は2021年からチームを率い、若手育成と勝負の両立を掲げて奮闘。
佐野もその中心として4番やキャプテンを任され、精神的支柱としてチームを牽引してきました。
「監督に恩返しができなかったのが一番悔しい。来季は結果で返したい」と誓うその言葉には、来季への決意が込められていました。
シーズンを支えた主砲の奮闘
今季の佐野は打率.274、15本塁打、70打点と、安定感のある成績でチームを支えました。
昨オフにはFA権を行使せず残留を選択。「このチームで優勝したい」という信念のもと戦い続けたシーズンでした。
しかしCSでは本来の打撃を発揮できず、チームも力尽きる形に。それでも、試合後に見せた冷静な表情の裏には、主将としての責任と悔しさがにじんでいました。
チームメイト・ファンからの声
SNS上では「佐野の悔しそうな表情が忘れられない」「キャプテンとしてよく戦った」「この悔しさを糧にしてほしい」といったコメントが多数。
また「三浦監督への最後の恩返しをしたかった」という声に共感するファンも多く、チーム愛に満ちた主将の姿勢が称えられました。
一方で「佐野の涙がすべてを物語っていた」「勝てなかったけど誇りに思う」と、温かいメッセージが多く寄せられています。
専門家の見解とチームの課題
野球評論家の分析では「今季のDeNAは投打のバランスが崩れた時期が多く、勝負どころで打線がつながらなかった」と指摘。
その中でも佐野は「チームを鼓舞し続けた精神的柱」として評価されています。
また、「三浦監督の退任は一つの時代の終わり。だが、佐野のようなリーダーが残ることでチームの方向性は明るい」と期待の声も上がっています。
今後への決意
「この秋、しっかりと自分を見つめ直したい」――佐野は淡々と語りながらも、その言葉には確かな闘志が込められていました。
オフには肉体改造と技術練習に専念し、来季は“より強い主将”として新体制を引っ張る覚悟です。
チーム再建のカギを握るのは、まぎれもなく佐野恵太。三浦監督の教えとともに、再び頂点を目指すシーズンが始まります。
- DeNAが阪神に敗れ、CS敗退
- 佐野恵太は4打数無安打も全力プレー
- 退任する三浦監督へ「申し訳ない」と感謝の言葉
- 主将としてチームを支え続けた今季
- 「来季は結果で恩返しを」と決意
FAQ
Q1. 佐野恵太選手は今季どんな成績でしたか?
A. 打率.274、15本塁打、70打点と安定した成績で、打線の中心としてチームを支えました。
Q2. 三浦監督との関係は?
A. 主将として三浦監督に信頼され、チームの精神的支柱として活躍。退任を「申し訳ない」と語り、感謝の言葉を残しました。
Q3. 来季の目標は?
A. 「自分を見つめ直し、結果で恩返ししたい」と語り、主将としてのさらなる成長を誓っています。
まとめ
CS敗退という結果に涙をこらえながらも、「三浦監督に申し訳ない」と語った佐野恵太。
その悔しさは、次のステージへの糧になるはずです。
チームの中心として、そして主将として――佐野の戦いはまだ終わりません。
来季、再び頂点を目指すDeNAの挑戦が始まります。