「運転の基本は教わったのに、給油の仕方は誰も教えてくれなかった…」――そんな戸惑いを抱いたことはありませんか?
自動車教習所では走る・曲がる・止まるを徹底的に学びますが、日常で避けて通れない「給油」という行為については、意外にも教えてもらえないのです。
この記事では、なぜ教習所で給油を教えないのか、その背景と理由、そして初心者が安全にセルフ給油を行うための実践的な知識を解説します。
- 教習所で給油を教えないのは「指導要領に含まれていない」から
- 燃料の種類や必要性は座学で触れるが、実習は行われない
- セルフ給油は全給油量の約8割を占める現代の主流
- 初心者は「油種選択」「静電気除去」「ノズルの扱い」で戸惑いやすい
- ペーパードライバー講習など一部教習所では給油練習を導入
教習所ではなぜ給油を教えないのか?
自動車教習所の学科・技能カリキュラムには、道路交通法や運転技術、車両点検などが組み込まれています。しかし実際にガソリンスタンドへ行って給油する実習は存在しません。
教習所関係者によれば、「給油の必要性や燃料の種類は講義で説明するが、技能講習としての給油は指導要領に含まれていない」とのことです。
すべては「カリキュラム設計」から始まった
教習所の目的はあくまで「交通安全に必要な知識と技能の習得」です。そのため、日常的な車の利用シーンまで網羅することは前提とされていませんでした。
かつてはフルサービスのガソリンスタンドが主流であり、ドライバー自身が給油を行う機会が少なかったことも、指導対象から外れた要因といえます。
数字が示すセルフ給油の圧倒的な比率
区分 | 比率(2025年時点) |
---|---|
セルフ式スタンドの設置比率 | 約40% |
燃料販売量に占めるセルフ式割合 | 約80% |
初心者の「給油経験なし」割合 | 約25% |
今やクルマを利用する上でセルフ給油は避けられない現実です。それでも初心者は「ノズルの色の違いがわからない」「どちらに給油口があるのか迷う」など、戸惑いを感じています。
なぜセルフ給油だけが初心者を悩ませるのか?
背景には「実習不足」と「心理的不安」があります。
初心者は火気厳禁や静電気除去といった安全ルールを意識しすぎて動作がぎこちなくなりがちです。文化的に「失敗=恥ずかしい」という心理も働き、給油機の前で立ちすくむ人も少なくありません。
「セルフ給油は慣れれば簡単ですが、初めての人には『安全にやらなければならない』という心理的ハードルが高い。だからこそ事前に手順を理解しておくことが重要です。」
動画やSNSで広がる「給油の学び」
YouTubeやTikTokでは「セルフ給油のやり方解説」が多く視聴されています。SNSで共有される失敗談も、初心者にとっては反面教師となる学習資源です。
教習所や制度はどう変わるのか
一部の教習所ではペーパードライバー講習に「給油練習」を組み込んでいます。将来的にはカリキュラムにセルフ給油を加えるべきではないか、という議論も起こりつつあります。
まとめと展望
教習所では教わらない「給油のやり方」ですが、現代のドライバーにとって必須スキルです。
セルフ給油の正しい手順を理解しておけば、不安は自信に変わります。今後、教習所のカリキュラムも時代に合わせて変化していくことが期待されます。