妊婦のRSウイルスワクチン接種率11.6%なぜ低迷?

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乳児の重症化を防ぐための「RSウイルスワクチン」について、妊婦の接種率がわずか11.6%にとどまっていることが国立成育医療研究センターの調査で明らかになりました。2024年5月から任意接種が開始されたものの、認知度の低さや1回3万〜4万円という高額な費用が大きなハードルとなっています。せっかくの予防手段がありながら、なぜ普及が進まないのでしょうか。2026年4月からは定期接種化により原則無料となる予定ですが、それまでの間の対策や情報の格差も問題視されています。大切なお子さんを守るためのこの制度、あなたも「もっと早く知っていれば」と疑問に思ったことはありませんか?最新の状況を整理しました。

1. 概要(何が起きたか)

国立成育医療研究センターが実施した全国調査により、RSウイルス感染症を予防するための妊婦向けワクチンの接種率が11.6%という極めて低い水準であることが判明しました。この調査は2024年7月から2025年8月に出産した女性1,279人を対象に行われたものです。RSウイルスは乳児が感染すると肺炎などの重症化リスクが高いため、母体への接種による抗体移行が推奨されていますが、現時点では十分に浸透していない実態が浮き彫りになりました。

2. 発生の背景・原因

接種率が伸び悩んでいる主な原因は、「情報不足」と「経済的負担」の二点に集約されます。調査によると、接種しなかった理由として「予防効果を知らなかった(28.9%)」「存在を知らなかった(27.3%)」と回答した人が半数を超えており、制度自体の認知度が低いことが判明しました。また、1回あたり3万〜4万円という任意接種ゆえの高額な費用も、大きな障壁となっています。

【ここがポイント:接種が進まない3大理由】

  • ワクチンの予防効果や存在そのものに関する認知不足
  • 1回3万〜4万円という高額な自己負担費用
  • 任意接種であるため、医療機関からの積極的な案内が少ない可能性

3. 関係者の動向・コメント

国立成育医療研究センターの大久保祐輔室長は、国内での接種開始から日が浅いことを指摘しています。「情報に接する機会が少なかったのではないか」と分析しており、今後は正確な情報発信が重要であると説いています。また、厚生労働省はこれらの現状を踏まえ、2026年4月からRSウイルスワクチンを定期接種(公費負担)に組み込む方針を固めています。

4. 被害状況や金額・人数

RSウイルスは5歳以下の子どもの多くが感染する一般的なウイルスですが、生後半年未満の乳児にとっては脅威です。国内では年間20万〜30万人が感染し、1歳未満の入院率は約3割に達します。有効な特効薬が存在しないため、発症を未然に防ぐワクチンの役割は非常に大きいとされています。今回の調査では、世帯年収や学歴が高い層ほど接種率が高い傾向も見られ、経済力による「健康格差」の懸念も示唆されました。

5. 行政・警察・企業の対応

政府は2026年4月からの定期接種化を決定しており、これにより対象者は原則無料でワクチンを受けられるようになります。現在は一部の自治体が独自に費用助成を行っているケースもありますが、全国一律の公費負担が待たれる状況です。医療現場では、定期接種化に先駆けて妊婦健診時でのパンフレット配布や周知活動を強化する動きが出ています。

6. 専門家の見解や分析

小児科医や公衆衛生の専門家は、「母子免疫」の重要性を強調しています。妊娠28週〜36週に母体が接種することで、効率的に抗体が胎児へ移行し、出生後の乳児を保護できるためです。先行して公費負担を行っている米国や英国では接種率が30〜50%に達しており、日本でも「無料化」が接種率向上の決定打になると予測されています。

7. SNS・世間の反応

SNS上では「3万円は高すぎる」「もっと早く無料にしてほしかった」といった費用の壁を嘆く声が多く見られます。また、「上の子の時にRSウイルスで入院して大変だったので、次は高くても打ちたい」という経験者の切実な声がある一方で、「産院で説明すら受けなかった」という認知度の低さを指摘する投稿も目立っています。

8. 今後の見通し・影響

2026年4月の定期接種化により、接種率は欧米並みの水準まで上昇することが期待されます。これにより、乳児の重症化による入院件数が大幅に減少すれば、小児医療現場の負担軽減にもつながります。当面は、2026年までの移行期間中にいかに認知を広め、接種を希望する妊婦が適切に判断できる環境を作るかが課題となります。

9. FAQ

Q:RSウイルスワクチンはいつ接種するのが良いですか?
A:妊娠28週から36週の間の接種が推奨されています。これにより、お腹の赤ちゃんに効率よく抗体が送られます。

Q:2026年4月までは有料ですか?
A:原則として2026年3月末までは任意接種(自費)となりますが、お住まいの自治体によっては独自の助成金が出る場合があります。

Q:副反応はありますか?
A:接種部位の痛みや腫れ、疲労感などが報告されていますが、重篤なものは稀とされています。主治医とよく相談してください。

10. まとめ

今回の調査で明らかになったRSウイルスワクチンの低い接種率は、日本の母子保健における「情報の壁」と「費用の壁」を象徴しています。2026年4月からは定期接種化され、経済的な不安なく接種できる環境が整います。しかし、それまでの間も乳児の感染リスクは変わりません。高額ではありますが、重症化を防ぐための有効な手段として、正しい知識を持った上で家族や医師と検討することが大切です。

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