1. 各地で川が干上がる異常事態。東日本・西日本を襲う「記録的少雨」
2026年2月現在、日本列島は極端な乾燥に見舞われています。特に東日本の太平洋側と西日本では、例年の降水量を大幅に下回る「30年に1度」の記録的少雨となっています。東京・日野市を流れる浅川では、一部で川底が完全に露出し、人が歩けるほどにまで干上がっている光景が確認されました。
上空からの映像でも、かつての豊かな流れは見る影もなく、水流が途絶えかけている地点が続出しています。この異常な乾燥は、農業や生態系のみならず、都市部の生活用水にまで牙を剥き始めています。
- 東日本太平洋側・西日本で「30年に1度」の記録的少雨
- 高知市:大渡ダム貯水率が一時3%、28年ぶりの給水制限
- 神奈川県:城山ダムの貯水率がわずか12%まで低下
- 福岡県:14自治体で「減圧給水」による節水対策を実施
- 東京都:小河内ダム貯水率40.8%、都が節水を呼びかけ
2. 日本の「みずがめ」が危機。各地ダムの最新貯水率データ
私たちの蛇口から出る水を支えている各地のダムが、今かつてない危機に瀕しています。特に深刻なのが、神奈川県相模原市にある城山ダムです。現在の貯水率はわずか12%。神奈川県全体の貯水率も平年の半分程度まで落ち込んでいます。
また、東京都民の生活を支える小河内ダムも貯水率40.8%(2月13日時点)と予断を許さない状況です。例年であれば冬場でも一定の貯水量を維持していますが、2026年は冬の降雪・降雨が極端に少なかったことが大きく響いています。
3. 過去との比較:高知では28年ぶりの給水制限が開始
深刻な状況は四国にも及んでいます。高知市を支える大渡ダムでは、貯水率が一時3%という壊滅的な数字を記録しました。これを受け、先週12日から28年ぶりとなる「給水制限」が実施されています。
| 地域 | 主な対策 | 状況の深刻度 |
|---|---|---|
| 高知県高知市 | 給水制限 | 28年ぶりの異常事態 |
| 福岡県(14自治体) | 減圧給水 | 水圧を下げて強制的に使用量抑制 |
| 東京都・神奈川県 | 節水呼びかけ | 貯水率が平年の半分以下に |
4. 現場の描写:渇いた川底と止まった流れ
空から小河内ダムや城山ダムを見下ろすと、本来は水没しているはずの山肌が赤茶けて露出しています。日野市の浅川では、本来は水生生物の住処であるはずの場所が、今では乾いた砂利道と化しました。近隣住民からは「これほど川の水がなくなったのは記憶にない」と不安の声が漏れています。
水流がほとんど止まった川では、わずかに残った水溜りに魚が取り残されるなど、自然界にも甚大な被害が出始めています。私たちが当たり前に使っている「水道水」が、どれほど綱渡りの状況にあるかを物語っています。
5. 自治体の対応:福岡では「減圧給水」による強制節水も
福岡県では、水道水の圧力を弱める「減圧給水」を14の自治体で開始しました。これは、蛇口を全開にしても水の勢いが弱くなることで、物理的に使用量を抑えるという強力な対策です。自治体関係者は「市民の協力だけでは目標の節水量に届かない可能性があり、苦渋の決断だ」と話しています。
東京都や神奈川県も、現在は自主的な節水を呼びかけていますが、今後の降雨状況によっては、さらなる強い制限(時間断水など)に踏み切らざるを得ない局面が近づいています。
6. メディア・SNSの反応:家庭での備えを急ぐ声
SNS上では、ダムの枯渇した画像が拡散され、「想像以上に深刻」「お風呂の水を洗濯に再利用し始めた」といった投稿が相次いでいます。また、給水制限が始まった地域では「水の買い溜め」が一部で発生しており、メディアは「冷静な対応と、各家庭での少しずつの節水」を繰り返し訴えています。
7. 今後の展望:いつまで続く?恵みの雨を待つ列島
気象予報によると、東・西日本の太平洋側では今後も晴天が続きやすく、まとまった雨が期待できるのはまだ先になる見通しです。3月にかけての降水量も平年並みかそれ以下と予測されており、水不足の解消にはかなりの時間を要すると見られています。
このまま雨が降らなければ、春以降の農業用水の確保にも影響し、野菜の価格高騰を招く「二次被害」も懸念されます。私たちは今、長期戦を見据えた「水との向き合い方」を問われています。
8. FAQ:よくある質問
Q:減圧給水になると生活はどう変わりますか?
A:蛇口やシャワーの勢いが弱くなります。高層階の住戸では特に影響が出やすくなりますが、完全に水が止まるわけではありません。
Q:家庭で最も効果的な節水方法は?
A:最も水を使うのは「風呂・トイレ・炊事」です。特にお風呂の残り湯を洗濯や掃除に活用し、シャワーの時間を1分短縮するだけでも、1家庭で1日あたり数十リットルの節水になります。
9. まとめ
30年に1度という記録的少雨が招いた今回の水不足は、決して他人事ではありません。関東や九州、四国で始まった給水制限や貯水率の低下は、私たちが享受してきた「無限の資源としての水」という神話が崩れつつあることを示しています。自治体の対策を待つだけでなく、一人ひとりが「水は貴重な財産」であると再認識し、今日から意識的な節水に取り組むことが、この危機を乗り越える唯一の道です。



