2026年11月、北海道ではインフルエンザの流行が例年より早く進み、感染対策に使う加湿器の販売にも変化が現れています。
札幌市内の家電量販店では、加湿器や空気清浄機が例年より約2週間早いペースで売れ始め、特に「スチーム式加湿器」が人気を集めています。
一方、専門家は年明けにインフルエンザB型の流行がピークを迎える可能性を指摘。一度感染した人も、同じシーズンに再び感染するおそれがあります。
北海道の流行状況、スチーム式加湿器の特徴、家庭でできる感染対策について詳しく整理します。
今回のニュースの要点
- 北海道では10月15日にインフルエンザ注意報を発表。過去10年で最も早い時期となった
- 旭川や江別など9つの保健所管内で警報が継続
- 札幌市内では加湿器などが例年より約2週間早く売れ始めている
- スチーム式加湿器は水を加熱して蒸気を発生させる仕組みが特徴
- 専門家は年明けのB型流行と、同一シーズン中の再感染に注意を呼びかけている
北海道でインフルエンザ流行が早期化
2026年の北海道では、冬本番を迎える前からインフルエンザの感染が広がっています。注意報の発表時期や警報が出ている地域を見ると、例年とは異なる流行の進み方がうかがえます。
注意報は前年より3週間早く発表
STVニュース北海道によると、北海道は2026年10月15日に「インフルエンザ注意報」を発表しました。
これは過去10年間で最も早く、2025年と比較しても3週間早い発表だったということです。
さらに11月7日の報道時点では、旭川や江別など9つの保健所管内でインフルエンザ警報が出されていました。
| 項目 | 2026年の状況 |
|---|---|
| 注意報発表 | 10月15日 |
| 過去10年との比較 | 最も早い発表 |
| 前年との比較 | 約3週間早い |
| 警報発表地域 | 9保健所管内 |
早期流行の原因は判明している?
今回の報道では、2026年の流行が早まった具体的な原因については説明されていません。
一般にインフルエンザの流行は、ウイルスの種類、人と人との接触機会、地域の免疫状況など、複数の要因に影響されます。
ただし、これらの要因が今回の北海道の早期流行にどの程度関係したかは、報道内容だけでは判断できません。
スチーム式加湿器が例年より早く売れる理由
インフルエンザの流行が早まるなか、札幌市内の家電量販店では感染対策を意識した家電製品への関心が高まっています。特に注目されているのが、加熱によって蒸気を発生させるスチーム式加湿器です。
加湿器や空気清浄機の需要が前倒し
札幌市内の家電量販店では、加湿器や空気清浄機が例年よりおよそ2週間早く売れ始めていると報じられました。
そのなかでも人気なのがスチーム式加湿器です。
水を加熱して発生させた蒸気で室内を加湿するため、加熱によって水中の雑菌を抑えやすいという特徴があります。
報道では、給水タンクを取り外せるタイプが、水の補充や手入れのしやすさから人気を集めていると紹介されています。
水を沸かして加湿するため、衛生管理の面でメリットがあります。ただし、加熱するからといって手入れが不要になるわけではありません。製品の説明書に従った清掃が必要です。
加湿器の種類によって何が違う?
家庭用加湿器には複数の方式があります。購入する際は衛生面だけでなく、電気代、運転音、安全性、掃除のしやすさも比較することが大切です。
| 方式 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| スチーム式 | 水を加熱して加湿 | 熱い蒸気・電気代 |
| 超音波式 | 水を細かな霧にする | 水やタンクの衛生管理 |
| 気化式 | フィルターに風を通す | フィルターの清掃 |
| ハイブリッド式 | 複数の方式を組み合わせる | 方式によって手入れが異なる |
なお、今回の報道では具体的な販売台数や売上増加率は明らかにされていません。「2週間早い」という数字は販売開始時期の比較であり、販売数量が大幅に増えたことを示すものではありません。
インフルエンザは一度感染しても再感染する?
今回のニュースで特に注意したいのが、同じ冬にインフルエンザへ2回感染する可能性です。札幌医科大学の専門家は、年内と年明けで流行するウイルスの型が変わる可能性を指摘しています。
年内はA型、年明けはB型の可能性
札幌医科大学の横田伸一教授は、2026年内はインフルエンザA型が流行し、年末に一段落したあと、2027年に入ってからB型がピークを迎える可能性があると説明しています。
これは今後の見通しであり、B型の流行時期や規模が確定したわけではありません。
年内にA型へ感染して回復した場合でも、その後B型に感染する可能性があります。早い時期に感染したからといって、冬の終わりまで安心できるわけではありません。
A型とB型では何が違う?
インフルエンザA型とB型は、いずれも季節性インフルエンザの原因となるウイルスです。
発熱、せき、のどの痛み、倦怠感など、症状には共通点が多く、症状だけで型を確実に区別することは困難です。
また、A型に感染して獲得した免疫が、B型への感染を十分に防ぐとは限りません。同じA型でも異なる亜型などへの感染が起こる可能性があります。
そのため、一度回復した後も基本的な予防行動を続けることが重要です。
加湿器でインフルエンザ感染は防げる?
加湿器は乾燥した室内環境を改善するための家電ですが、使用するだけでインフルエンザを防げるわけではありません。適切な湿度管理と、換気や手洗いなどを組み合わせることが大切です。
湿度は40〜60%程度を目安に
一般的に、冬の室内では相対湿度40〜60%程度が快適な湿度管理の目安として用いられます。
ただし、湿度を一定範囲に保てばインフルエンザ感染を確実に防げるという意味ではありません。
湿度が高すぎると結露やカビ、ダニなどの問題が生じる場合もあります。湿度計で確認しながら、部屋の状態に応じて調整しましょう。
スチーム式はやけどにも注意
スチーム式加湿器は水を加熱するため、吹き出し口や蒸気、本体内部の熱湯によるやけどに注意が必要です。
特に小さな子どもや高齢者がいる家庭では、転倒や接触を防げる場所に設置することが重要です。
- 熱い蒸気が人に直接当たらない場所に設置する
- 電源コードを引っ掛けないようにする
- 給水や清掃は説明書の手順に従う
- タンク内の水を適切に交換する
- 結露や過度な加湿を避ける
家庭でできるインフルエンザ対策
北海道では冬の観光シーズンを迎え、人が集まる機会も増えます。家庭や職場では、加湿器だけに頼らず、感染リスクを減らすための複数の対策を組み合わせることが重要です。
手洗い・換気・マスクを組み合わせる
インフルエンザ対策では、こまめな手洗い、室内の換気、混雑した場所での適切なマスク着用などが基本になります。
発熱やせきなどの症状がある場合は、無理に外出せず、周囲への感染を広げない行動も大切です。
高齢者や基礎疾患のある人など、重症化リスクが高い人と接する機会が多い場合は、特に注意が必要です。
ワクチン接種も重要な予防策
インフルエンザワクチンには、発症や重症化のリスクを減らす効果が期待されます。ただし、接種すれば感染を完全に防げるわけではありません。
また、ワクチンの効果は接種直後から十分に得られるわけではなく、一般に免疫が形成されるまで約2週間かかるとされています。
接種の必要性や時期については、年齢や健康状態に応じて医療機関へ相談するとよいでしょう。
今後の流行はどうなる?
専門家が注目しているのは、年末にA型の流行が落ち着いた後、B型の流行が拡大する可能性です。今後の感染状況によっては、冬の後半まで警戒が必要になると考えられます。
年明けの感染動向に注意
横田教授の予測どおりにB型の流行が広がれば、年内にA型へ感染した人も再び感染する可能性があります。
ただし、実際の流行時期や規模は今後の感染状況によって変わります。
北海道や各自治体が発表する感染症情報を確認し、地域の状況に応じて対策を続けることが大切です。
よくある質問(FAQ)
今回の報道を受け、スチーム式加湿器の効果やインフルエンザの再感染について、特に気になる疑問を整理しました。
まとめ
2026年の北海道ではインフルエンザの流行が早まり、10月15日に過去10年間で最も早い注意報が発表されました。
札幌市内では加湿器や空気清浄機の販売も例年より約2週間早く動き始め、スチーム式加湿器が注目されています。
一方、年明けにはB型が流行する可能性も指摘されており、一度感染した人も引き続き注意が必要です。
加湿器を適切に使いながら、換気、手洗い、必要に応じたマスク着用などの基本的な感染対策を続けることが重要です。
例年より早く始まったインフルエンザの流行は、私たちの冬支度にも変化をもたらしています。
加湿器を選ぶことも、室内環境を整えるための一つの方法です。しかし、感染対策で大切なのは特定の家電製品だけに頼らないことです。
一度感染して回復した後も、家族や周囲の人を守るための行動を続ける必要があります。
これから本格的な冬を迎えるなか、日々の小さな予防の積み重ねが、安心して暮らせる環境づくりにつながります。
※流行状況は2026年11月7日の報道に基づきます。加湿器の方式や一般的な感染対策については補足解説を加えています。

