住民の血液から超高濃度PFAS検出!米軍弾薬庫周辺で何が起きている?

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広島県東広島市で、にわかには信じがたい「異常事態」が発覚しました。全国最悪レベルのPFAS(有機フッ素化合物)汚染が確認された地域の住民を対象とした血液検査で、米国の健康指標を110倍以上も上回る超高数値が検出されたのです。なぜ、これほどまでの汚染が放置され、住民の体内へと蓄積してしまったのでしょうか。長年使い続けてきた「おいしい井戸水」が、実は見えない脅威にさらされていたとしたら……。あなたも他人事だと思っていませんか?本記事では、汚染源の特定が急がれる現場の実態と、今まさに必要な対策について深く掘り下げます。

1. 概要:住民の血液から国内稀に見る高濃度PFASを検出

2025年11月、広島県東広島市八本松町宗吉の住民らが独自に行った血液検査の結果、衝撃的な事実が判明しました。受検した13人のうち12人が、米国の学術機関が示す「健康リスクが高い目安(20ng/mL)」を超過。なかには指標の110倍を超える数値を記録した住民もいました。

この地域は、2024年に飲用井戸水から1Lあたり15,000ngという、当時の国内最悪値(暫定指針値の300倍)が検出された場所です。長年この井戸水を生活用水として使用してきた住民の体内に、高濃度のPFASが蓄積している実態が初めて可視化されました。

2. 発生の背景・原因:上流に位置する米軍弾薬庫の存在

【汚染の背景にある主な要因】
  • 汚染エリアのすぐ上流(約200m)に米軍の川上弾薬庫が所在
  • 米軍が1991年〜2009年にかけ、敷地内でPFASを含む泡消火剤を使用したと認めている
  • 長年にわたり、汚染された地下水を住民が飲用・生活用水として使用し続けた

2024年、米軍は過去の泡消火剤使用を認めましたが、現在の地下水汚染との直接的な因果関係や詳細な経路については、未だ特定に至っていません。地形的に弾薬庫が上流にあることから、住民の間では強い不信感が募っています。

3. 関係者の動向・コメント

40代の被害住民は「おいしい水だと思って飲み続けていたのに、これほど溜まっているとはショックだ」と吐露。また、80代の女性は「びっくりを通り越した。ただ、自分の身体のことを知っておくことが後々のために必要だと思った」と語ります。

一方、東広島市の市長は当初、血液検査について「不安を煽るだけではないか」として実施を拒否してきましたが、今回の結果を受け、市の健康福祉部長は「大変深い関心と懸念を持って受け止めている」と述べるに留まっています。行政の「国の方針待ち」という姿勢が住民の不満を招いています。

4. 被害状況や金額・人数

今回の血液検査を受けたのは住民13人で、そのうち12人が米国指標における「高リスク」判定を受けました。検査費用は1人あたり数万円にのぼり、住民が全額自己負担しています。

住民の中には、30年以上前から癌や内臓疾患を患っているケースもあり、PFASとの関連を疑う声も上がっています。指針値の300倍という極めて高い水準の汚染に数十年間さらされ続けてきたという、計り知れない健康被害の懸念が浮き彫りになりました。

5. 行政・警察・企業の対応

東広島市は、指針値を超えた井戸水の飲用中止を呼びかけ、水道敷設の支援や一般的な健康診断を実施しました。しかし、PFASに特化した血液検査については「国(環境省)の判断がない」として一貫して消極的な立場です。

環境省は現在、複数の大学に健康影響の研究を委託していますが、結論が出るまでには最長3年かかるとされています。その間、住民は自費で検査を行い、自らの健康を守るためのデータを蓄積せざるを得ない状況に追い込まれています。

6. 専門家の見解や分析

PFAS研究の権威である京都府立大学の原田浩二教授は、「血液1mL中に10ng程度が一般的だが、110倍という数値は極めて異常。これほどの強い汚染は初めての経験だ」と驚きを隠しません。

原田教授は、血中の高濃度PFASが脂質異常や肝機能障害、免疫機能の低下に繋がるリスクを指摘。「疾患が起こらないように継続的な健康監視が必要であり、何より一刻も早く汚染源を特定して対策を講じるべきだ」と警鐘を鳴らしています。

7. SNS・世間の反応

ニュースのコメント欄には700件を超える声が寄せられ、「国や市が検査を拒否するのは無責任だ」「米軍基地周辺の汚染は全国的な問題。もっと厳しく調査すべき」といった行政や米軍への批判が相次いでいます。

また、「自分の住んでいる地域の水も大丈夫か不安になった」といった、PFAS問題の広がりを危惧する声も多く見られ、食の安全や生活環境の保全に対する関心が急速に高まっています。

8. 今後の見通し・影響

今後、住民側は今回のデータを元に、市や国、さらには米軍に対して詳細な調査と健康補償をさらに強く求めていく見通しです。東広島市の対応が不十分なままであれば、全国の他地域にある汚染疑いエリアの住民活動にも大きな影響を与えるでしょう。

環境省が進める健康影響研究の結果を待つだけでなく、現在進行形で体内に物質を抱える住民への「今すぐできる支援」が、政治的な判断を含めて求められています。

9. FAQ

Q1. PFASを摂取すると具体的にどのような健康リスクがありますか?

A1. 発がん性の指摘のほか、コレステロール値の上昇、肝機能の数値悪化、免疫反応の低下(ワクチンの効果低減など)、低出生体重児のリスクなどが報告されています。


Q2. なぜ行政は血液検査を渋っているのですか?

A2. 日本国内には「血中濃度の基準値」がまだ存在せず、検査結果が出ても「健康への影響を断定できない」という理由や、不安を煽る可能性があるという主張がなされています。


Q3. 自宅の井戸水が心配な場合はどうすればいいですか?

A3. 自治体の環境部局に相談するか、民間の検査機関でPFOS/PFOAの検査を依頼してください。暫定指針値(50ng/L)を超えている場合は、直ちに飲用を中止する必要があります。

10. まとめ

東広島市八本松町で明らかになった高濃度PFAS汚染は、単なる環境汚染の枠を超え、住民の健康を脅かす重大な人権問題へと発展しています。血液から検出された「異常な数値」は、行政の不作為と、不透明な汚染源の実態を何よりも雄弁に物語っています。

「知る権利」を行使し、自ら動いた住民たちの切実な訴えを、これ以上放置することは許されません。政府には、国際的な基準に合わせた早急な指標の策定と、汚染源の特定、そして何より被害に苦しむ住民への誠実な対応が求められています。

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