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全国で、トヨタ車の盗難が急増しています。鍵を壊さず、わずか数分でエンジンを始動できる“最新型ツール”が、犯罪組織の手に渡っているのです。
その背後には、SNSで実行犯を集め、部品を海外へ輸出する分業犯罪の仕組みがありました。私たちが知っておくべき“静かな脅威”が、いま日本中を覆っています。
事件の概要:トヨタ車が次々と消える
2025年に入り、「レクサス」「ランドクルーザー」など高級トヨタ車の盗難被害が全国で急増。7月には茨城県下妻市の倉庫から時価1000万円相当のレクサスが発見され、警視庁はネパール国籍の男ら3人を逮捕しました。
倉庫にはエンジンが外された車や偽造ナンバーも見つかり、解体後にパーツ単位で海外へ輸出されていたとみられます。
発覚の経緯:減少傾向から一転、再び増加
警察庁によると、全国の自動車盗難は一時期減少していましたが、令和4年から3年連続で増加。今年1〜9月には5193件と、前年より733件も多く発生しています。被害車種の上位はすべてトヨタ車で、「ランドクルーザー」「プリウス」「アルファード」などが続きます。
捜査幹部は「トヨタ車は海外市場で人気が高く、エンジンだけでも高額で取引される」と明かします。
進化する犯行手口:「CANインベーダー」とは
犯行で使われているのは「CANインベーダー」や「ゲームボーイ」と呼ばれる特殊機器です。海外のウェブサイトで数十万円で販売され、配線部分に接続するだけでドアロック解除やエンジン始動が可能。車に“触れずに”犯行が完了します。
警察関係者は「数分で盗める時代。技術の悪用が止まらない」と語っています。
被害金額と社会的影響:2億円超が闇に消える
関東・愛知エリアでの被害は50件以上、被害総額は約2億3000万円。解体後のパーツは中東を経由して海外へ輸出されるケースが多く、追跡は困難です。
一方で、トヨタ社は信号を遮断する新型セキュリティー開発を進めており、メーカーと犯罪組織の“技術競争”が続いています。
・トヨタ車の盗難が全国で急増中
・CANインベーダー等で触れずに解錠・始動
・組織的な分業で海外に輸出
・被害総額は約2億3000万円に上る
専門家の見解:車は「走るコンピューター」
セキュリティ専門家の西村大輔氏は「車の利便性向上と引き換えに、ハッキングリスクが増している」と警鐘を鳴らします。
「今の車はもはや“走るコンピューター”。ネットワーク防御の概念が欠かせない」と指摘しました。
また、メーカーの対応についても「物理的な鍵防止だけでなく、ソフト面での安全対策強化が急務」と強調しています。
SNSの反応:「自分の車も危ないかも」
X(旧Twitter)では「近所でもレクサスが消えた」「スマートキーが怖くなった」といった投稿が拡散中。「GPSを付けても不安」という声も多く、一般ドライバーの間に不安が広がっています。
一方で「メーカーと国が連携して早急に対策を」と求める声も上がっています。
今後の見通しと防犯策
警察は犯罪グループの全容解明を進める一方、車両所有者に対し「GPS追跡装置の設置」「固定器具の使用」などの防犯強化を呼びかけています。
また、スマートキー電波を遮断するケースや防犯カメラの設置も有効。車の盗難防止は「メーカー任せにしない」時代に入りました。
Q1. CANインベーダーとは?
A. 車の制御信号を読み取り、ドアロック解除やエンジン始動を行う装置です。
Q2. どんな車が狙われていますか?
A. トヨタ製SUV・ハイブリッド車など人気車種が中心です。
Q3. 盗難防止に有効な対策は?
A. 電波遮断ポーチや物理ロック、GPS追跡装置の併用が有効です。
Q4. 盗まれた車は戻ってくる?
A. 海外に流出することが多く、発見率は低いのが現状です。
“触れずに盗める車”が現実となった今、私たちはテクノロジーの進化とどう向き合うべきでしょうか。
便利さの裏に潜むリスクを知り、メーカー・行政・ドライバーが協力して対策を講じることが、次の被害を防ぐ唯一の道です。
