女子初MVPへ？上谷沙弥の本音と安納戦が、いまプロレスファンのあいだで大きな話題になっています。スターダムのワールド・オブ・スターダム王者として君臨し、女子プロレス界の中心に立つ上谷沙弥は、プロレス大賞MVP発表直前という節目のタイミングで、12月29日の両国国技館、さらに1月4日の東京ドームという大舞台を迎えます。その直前インタビューで語ったのは、勝者の余裕だけではなく「正直怖い気持ちもある」というリアルな本音と、女子プロレスの未来を変えたいという覚悟でした。なぜ彼女は女子初MVP候補としてこれほど注目されているのでしょうか。あなたも、その背景と真意が気になりませんか？
1. 何が起きた？会見乱闘と女子初MVPの構図
今回のニュースの中心にいるのは、スターダムのエースとして赤いベルトことワールド・オブ・スターダム王座を守り続ける上谷沙弥です。彼女は12月29日、両国国技館で安納サオリの挑戦を受け、8度目の防衛戦に臨みます。さらに年明け1月4日には、東京ドームで朱里とのビッグマッチも控えており、女子プロレスラーとして異例の大舞台が続きます。
そんな中で行われた12月10日の記者会見が、大きな注目を集めました。タイトルマッチ調印会の場で安納サオリが自らの10年の歩み、プロレスへの思い、そして上谷への複雑な感情を赤裸々に語ると、上谷は挑発的なマイクアピールで応戦。一気に空気が張り詰め、やがて2人はドレス姿のまま乱闘へと発展しました。
そして、もうひとつの大きなポイントが「プロレス大賞MVP」です。東京スポーツ新聞社制定のプロレス大賞において、これまで女子選手が年間最高選手賞であるMVPを獲得したことはありません。その壁を打ち破る女子初の候補として名前が挙がっているのが、上谷沙弥。両国と東京ドームという連戦を前に、「女子初MVPへ？上谷沙弥の本音と安納戦」が象徴するように、いま女子プロレスの歴史的な局面に視線が注がれているのです。
- 上谷沙弥はワールド・オブ・スターダム王者として、12月29日に安納サオリの挑戦を受ける。
- 記者会見では、安納の“本音”スピーチと、それに対する上谷の強烈なマイクから、ドレス姿の乱闘にまで発展した。
- 上谷はプロレス大賞MVPの有力候補で、女子初MVPなるかが大きな焦点となっている。
- 本人は「正直怖い気持ちもある」と胸の内を明かしつつ、女子プロレスの未来を変える覚悟を語っている。
- 両国国技館、東京ドームという連戦が、評価と歴史を決定づける可能性を秘めている。
2. 上谷沙弥と安納サオリ──経歴とキャラクターの対比
スターダムの中心人物となった上谷沙弥は、もともと体操経験をベースにした華麗な空中殺法と、高い身体能力が持ち味の選手です。ワールド・オブ・スターダム王座を複数回戴冠し、防衛を重ねるなかで、「現代女子プロレスを世間に届けた存在」として評価を高めてきました。バラエティやメディア露出も増え、女子プロレスの“顔”として一般層へリーチする役割も担っています。
一方の安納サオリは、10年前は売れない役者だったと自ら語るように、異色の経歴を持つレスラーです。プロレスに出会った当初は「見たこともない、怖い世界」と感じながらも、その魅力に取り憑かれ、役者からプロレスラーへと転身。スターダム加入後は、コズミックエンジェルズの一員として独特の雰囲気と表現力を発揮してきましたが、自身は「埋もれている」という感覚と葛藤してきました。
会見で安納は、「プロレスの魅力をもっと広げたい」「もっとたくさんの人に知ってもらいたい」と語り、自身もそのために動いてきたものの、世間にプロレスを届けたのは上谷だったと、悔しさをにじませました。「なんで私がしたかったことを他の人がしていて、私は黙ってるだけなんやろ」というフレーズは、彼女の劣等感と嫉妬、そして尊敬が入り混じった感情を象徴する言葉です。
これに対して上谷は、「沙弥様をこんなふうに思ってくれてたなんて、超大興奮。もっといじめたくなっちゃった」とニヤリ。「オマエがスターダムで埋もれている事実は変わんねえ」「コズミックエンジェルズはユニットとして機能していない」「このかわいい顔も、最近ブースー！」など、あえて相手のコンプレックスを突くようなヒール寄りのマイクで場内をざわつかせました。
安納の繊細な本音と、上谷の残酷さすら感じさせるスター性――このコントラストが、単なる王座戦以上のドラマを生み出しています。
3. 過去戦績とデータから見る“女子初MVP”の重み
プロレス大賞MVPは、その年のプロレス界全体を代表する選手に贈られる賞です。これまで新日本プロレスを中心に男子レスラーが受賞してきた歴史があり、女子選手がMVPに選ばれた例はありません。女子プロレスは長く「別枠」で語られがちでしたが、スターダムをはじめとする団体の台頭により、近年はその壁が揺らぎ始めています。
上谷沙弥は、ワールド・オブ・スターダム王座を長期保持し、8度目の防衛戦に挑むという実績だけでなく、スターダムが大型会場を連発するなかで常に主要カードを任されてきました。ビッグマッチでの決定的な試合、SNSやメディア露出による話題性、一般層への訴求力といった指標を総合すると、年間MVP候補にふさわしい存在感を発揮しています。
対照的に安納サオリは、これまで「名勝負製造機」として評価されながらも、タイトルシーンや団体の中心から一歩引いた位置にいることが多く、「埋もれている」という自己認識もそこから来ています。今回のタイトル挑戦は、そうした立ち位置を一気に変える可能性を秘めた大勝負です。
もし上谷が両国で王座を守り、東京ドームでもインパクトを残せば、女子初MVPという快挙に現実味が増します。逆に、安納が上谷を下して赤いベルトを奪取すれば、MVPレースにも新たな評価軸が生まれ、「女子初MVPへ？上谷沙弥の本音と安納戦」が象徴する構図にも変化が訪れるでしょう。
4. ドレス姿の乱闘──会見の実況的描写
12月10日の会見は、当初は静かな緊張感に包まれていました。先に口を開いたのは挑戦者・安納サオリ。10年前の売れない役者時代、怖いと感じていたプロレスに出会い、やがてその魅力に惹かれてレスラーになったこと。「プロレスをもっと広げたい」と願い、行動を続けてきたこと。そして、それを現実にしてしまった上谷への尊敬と、同時に押し殺してきた嫉妬と悔しさを、震える声で丁寧に言葉にしていきました。
「なんで私がしたかったことを他の人がしていて、私は黙ってるだけなんやろ」「今の上谷に勝ったらどんな景色が待っているんやろ」――挑戦表明の裏にあった恐怖と覚悟を吐露する告白に、会場は静まり返ります。しかしマイクを受け取った上谷は、一転して攻撃的なトーンで空気を変えていきました。
「沙弥様、超大興奮。もっといじめたくなっちゃった」と笑いながら切り出すと、コズミックエンジェルズの機能不全や、前哨戦での存在感の薄さを次々に指摘。「このかわいい顔も、最近ブースー！」「このお行儀のいいサラリーマンレスラーが」と、相手のキャラクターやプライドをえぐるような言葉を連発していきます。
その瞬間、安納の表情が一変。マイクを叩きつけるように立ち上がり、上谷に詰め寄ります。互いに罵り合いながら距離が縮まり、ついにはドレス姿のままつかみ合いに。テーブルが倒れ、スタッフが慌てて止めに入るなかで、2人は髪をつかみ、身体をぶつけ合い、怒声が飛び交いました。
映像や写真で切り取られた「ドレス姿で大乱闘」のシーンは、「ヒールなのに涙が似合う」「エグすぎる急所攻撃」など、これまでの上谷の名シーンとも結びつけて語られ、SNS上で一気に拡散。「女子初MVPへ？上谷沙弥の本音と安納戦」という構図が、視覚的なインパクトとともにファンの記憶に刻まれました。
5. 上谷の“怖さ”発言と監督的視点からの戦術分析
プロレス大賞MVP発表を控えたインタビューで、上谷は「正直怖い気持ちもある」と本音を漏らしました。王者として、そして女子初MVP候補として期待と重圧を一身に背負う立場から見れば、負ければ多くを失うリスクを抱えています。両国、東京ドームという続けざまの大舞台は、キャリアを飛躍させるチャンスであると同時に、失敗できない綱渡りでもあります。
いわば“監督的視点”で彼女の戦い方を分析すると、上谷はスター性と残酷さを意図的に演出し、「女子プロレスの中心」を自分のキャラクターに一体化させています。会見での挑発も、その一環として見れば、挑戦者との感情の温度差を際立たせ、試合への期待値を最大化する戦術だったとも言えます。自らヒール的な振る舞いを引き受けることで、相手の感情と物語を引き出し、試合を“作品”として完成させる狙いが透けて見えます。
また、安納が語った「今の上谷に勝ったらどんな景色が待っているんやろ」という問いに対して、上谷はあえて冷徹な言葉を重ねることで、「簡単には届かない頂」を演出しました。MVPレースの観点から見れば、こうした“女子プロレスの物語を牽引する存在”であること自体が、プラスの評価につながる可能性もあります。
戦術面では、王者・上谷がこれまで通り、身体能力と大技で勝負を決めにいくかどうかが焦点です。一方の安納は、心理戦や間の取り方、表情や感情表現で観客を引き込みながら、執拗な攻めで消耗戦に持ち込む展開が予想されます。会見で露わになった本音とプライドが、リング上でどのように技と攻防に変換されるのか、監督目線で見ても見どころ満載です。
6. ファン・メディア・SNSの反応
会見での乱闘シーンや、2人のマイク合戦は、すぐにSNS上で話題となりました。「女子初MVPへ？上谷沙弥の本音と安納戦」という文脈で、ファンはそれぞれの立場や感情に共感しながら議論を交わしています。「上谷は完全にヒールに振り切ってて最高」「安納の言葉が刺さりすぎて泣きそうになった」といった声がX（旧Twitter）上に並びました。
メディアも、女子プロレスの歴史的局面としてこの構図を報じています。Number Webなど専門メディアは、2人のバックボーンや会見での詳細なやりとりを伝えることで、単なる煽り合いではなく、「女子プロレスの未来」をめぐる真剣勝負であることを強調しました。一方で、「言葉がキツすぎる」「そこまで言う必要があるのか」といった批判的な見方もあり、上谷のマイクスタイルをめぐる議論も起こっています。
女子初MVPというテーマも、ファンの間で大きなトピックです。「ここまで女子プロレスを広げた功績を考えれば、MVPは上谷でいい」「まだ男子との比較でMVPは早いのでは」と賛否両論が噴出。とはいえ、女子レスラーのMVP受賞が真剣に語られるようになったこと自体、時代の変化を象徴していると言えるでしょう。
また、「ドレス姿の乱闘」というビジュアルの強さも相まって、普段プロレスを追っていない層のタイムラインにも映像が流れ、「何この会見」「女子プロレスってここまでやるの？」と驚きの声が上がりました。結果として、上谷と安納の対決は、女子プロレスの“外側”へと物語を広げる契機にもなっています。
7. 今後の展望──両国、東京ドーム、その先へ
今後を見据えるうえで、最大のポイントはやはり12月29日の両国国技館大会です。ワールド・オブ・スターダム王座8度目の防衛戦となるこの一戦は、上谷にとっては女子初MVPへのラストアピールの場であり、安納にとっては「埋もれている自分」を壊すチャンス。試合内容と結果は、そのままプロレス大賞の評価や、来年以降の団体内のポジションに直結するでしょう。
続く1月4日の東京ドームでの朱里戦も無視できません。日本最大級のプロレスの祭典のリングに女子選手が立つことは、それ自体が歴史的意味を持ちます。そこで上谷がどのような試合を見せるかは、国内外のファンやメディアに女子プロレスの現在地を示す指標となるはずです。
もし上谷が両国と東京ドームでインパクトある勝利を重ね、プロレス大賞MVPも獲得すれば、「女子初MVPへ？上谷沙弥の本音と安納戦」という物語は、女子プロレスの地位向上を象徴するターニングポイントとして語り継がれるでしょう。一方で、どこかで敗北を喫した場合でも、その敗北が新たなスター誕生や世代交代の起点になる可能性もあります。
いずれにせよ、上谷自身が語るように、「女子プロレスの未来が変わる」局面であることは間違いありません。女子初MVPという快挙が現実になるのか。それとも、安納サオリをはじめとする挑戦者たちが、新しい景色を切り開くのか。ファンは、その答えをリング上で目撃することになります。
8. FAQ（よくある質問）
Q1. プロレス大賞MVPとはどんな賞ですか？
A. 東京スポーツ新聞社が制定するプロレス大賞の中で、その年のプロレス界で最も活躍した選手に贈られる年間最高選手賞です。団体や男女を問わず、その年のプロレス界を象徴する存在が選ばれます。
Q2. 女子選手がMVPを取ったことはありますか？
A. これまで女子選手がプロレス大賞MVPを受賞した例はなく、女子レスラーはベストバウト賞や女子プロレス大賞など別部門で評価されることが多くなっています。そのため、上谷沙弥がMVPを獲得すれば、女子初の快挙となります。
Q3. ワールド・オブ・スターダム王座とは何ですか？
A. スターダムにおける最高峰タイトルで、赤いベルトとも呼ばれます。団体の象徴であり、王者は“スターダムの顔”として国内外のビッグマッチでメインクラスの試合を任されることが多い権威ある王座です。
Q4. なぜ会見でドレス姿の乱闘になったのですか？
A. タイトルマッチ調印会として華やかな雰囲気を演出するため、2人はドレス姿で登場しました。しかし、安納の本音スピーチと、それに対する上谷の過激なマイクがエスカレートし、感情が爆発。口論からつかみ合いに発展し、そのままドレス姿で乱闘となりました。
Q5. 両国と東京ドームの結果はMVPに影響しますか？
A. 直接の投票時期との兼ね合いはありますが、年間を通じた評価としてビッグマッチでの活躍は大きな要素です。両国や東京ドームといった大舞台での試合内容や結果は、上谷沙弥の“女子初MVP”実現に向けた説得力を高める要因になると考えられます。
9. まとめ──女子初MVPは現実になるのか
女子初MVPへ？上谷沙弥の本音と安納戦は、単なるタイトルマッチの一つを超え、女子プロレスの未来を占う重要なイベントになっています。ワールド・オブ・スターダム王者として赤いベルトを守り続けてきた上谷は、女子プロレスを世間へ届けた象徴的な存在であり、その功績からプロレス大賞MVPの有力候補として注目されています。
一方で、10年前は売れない役者だった安納サオリは、「プロレスを広げたい」という思いを胸に、上谷への悔しさと尊敬、そして自らを変えたいという覚悟を会見でぶつけました。ドレス姿の乱闘に象徴されるように、2人の感情はもはや後戻りできないところまで昂ぶっています。
「正直怖い気持ちもある」と打ち明けつつ、「女子プロレスの未来が変わる」と語る上谷沙弥。その言葉どおり、両国国技館、東京ドーム、そしてプロレス大賞MVPの行方は、女子プロレスの位置づけを変えるターニングポイントになるかもしれません。女子初MVPは現実になるのか。それとも、新たなドラマが待っているのか――答えは、リングの上で明らかになります。
